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モロッコ「シャウエン」の青さ

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【旅行】モロッコ「シャウエン」

『 モロッコ北部の地中海近く、人口約4万人の小さな都市「シャウエン」の魅力は、何と言ってもその青さ。
この、建物が青い理由は諸説あり、昔この地に移り住んだユダヤ人が、宗教的に神聖な色として家々を青く塗り、その伝統が今も引き継がれているから、という説。
 またもう一つは、青は虫除けの効果があるので、蚊を寄せ付けないためという説。そして、モロッコの夏は熱いので、壁を青く塗って、景観を爽やかにするため、という説・・・。

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遠くから見ても青い、近くで見ると、眩しいほど青い。こんな街は、おそらく世界のどこを探してもないはず。』





 
 
 

 

モバイルフレンドリーとモバイルゲドン

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【情報技術】モバイルフレンドリー モバイルゲドン

『 Googleは4月21日、自身がモバイルフレンドリーであると判定するサイトをモバイル検索にて優先するように、アルゴリズムに変更を加えるようになっている(「ハルマゲドン」にちなんで「モバイルゲドン」と呼ばれる。#Mobilegeddonのハッシュタグもある)。
 モバイルフレンドリーであるためには、ブラウザ画面のサイズに応じて異なるレイアウトを表示する必要がある。ウェブへのアクセスにモバイルデバイスが用いられる比率が上がり続けている昨今にあって、「モバイルフレンドリー」なサイトを優先するというGoogleの方針は確かに意味のあることだろう。
 2013年に行われたPure Oxygen Labsの調査によると、Fortune 100企業の3分の2がモバイルフレンドリーではなかったようだ。時は流れてモバイルゲドンも間近に迫った今日、そうした大企業はどのような対策をとっており、そして検索結果にどのような影響を及ぼすことになるのか調べてみようと考えた。
 私たちが調査をしたのはフォーチュン500に名を連ねる企業だ。GoogleのPageSpeed Insights APIを用いて各サイトをクロールし、モバイルフレンドリーであるのかどうかを確認した。4月21日の段階で、検索アルゴリズムによりペナライズされる可能性があるサイトがどの程度あるものなのかを調査してみたわけだ。
 結果、モバイルゲドンが非常に深刻な影響を及ぼしそうであることがわかった。すなわち、フォーチュン500企業のウェブサイトのうち44%がテストに不合格だった。ちなみに4%からはレスポンスが得られなかった。レスポンスが得られなかったサイトは、GoogleやBingなどのウェブボットからのアクセスを拒否しているケースが多いようだ。

モバイルフレンドリーとは何か。SEOへの影響はあるのか。

 モバイルデバイスの利用率がPCを凌駕するに従い、モバイル版のサイトをもたない企業がある種の不利益を被っていることは間違いない。Googleもこの流れに応じてモバイルフレンドリーなサイトを有利に扱うことを発表し、アルゴリズムの変更点を明らかにしている。詳細についてはたとえばモバイル検索に関するGoogleのブログ記事などに記されている。
 モバイルフレンドリーなサイトとは、簡単にいえばブラウザの画面サイズに応じてレイアウトを変化させるサイトのことだ。サイトによってはPC版とは別にモバイルフレンドリーなサイトを用意しているところもある。しかし趨勢としては「レスポンシブデザイン」化することが求められている。
 レスポンシブデザイン化したサイトでは、ブラウザの画面サイズに応じてコンテンツの表示方式がダイナミックに変化することとなる。たとえば画面サイズによってカラム数やメニューのレイアウト、画像の表示方法などが変化するわけだ。PC版と別にモバイル版を用意するのと比較して、レスポンシブデザインの方が新しいタイプのデバイスにも柔軟に対応することができ、またメンテナンスも容易となる。そしてSEO面でも効率的であるといえる。

モバイルフレンドリーであるかどうかのテスト方法

 Googleは、指定したサイトをGoogleがモバイルフレンドリーであると判断するかどうかを示すモバイルフレンドリーテストというツールを用意している。あるいは、ブラウザのウィンドウサイズを変えてみるというだけでも、ある程度は理解できるかもしれない。ウィンドウを小さくしたときに、表示スタイルが変わるようであれば、サイトはレスポンシブであるのだろう。表示されているテキストやメニューが隠れてしまうようであれば、そのサイトはレスポンシブでないということになる。あるいはmobiletest.meでは、さまざまなデバイス上での見え方をエミュレートしたりできるようにもなっている。

SEOリスク ― 大企業もモバイルゲドンは影響するのか

 モバイルフレンドリーにしないことで、どのようなペナルティーが課されるのかについてはドキュメントもいろいろと公開されている。対応方法についても各所で明らかにされている。しかし、フォーチュン500のような大企業については、そもそも知らない人などほとんどいないわけで、検索エンジンのアルゴリズムに対応する必要などないのではないかと考える人もいるだろう。また、IBMのようにウェブボットのアクセスを拒否しているところもある。  さらにこうした大企業のサイトは膨大な数の被リンク(有料のものやオーガニックなもの)がある。SEO作業などはサイトランキングにほとんど影響を及ぼさない可能性もある。ただ、ネット上の消費行動はますますモバイルにシフトしつつあるのは確かであり、検索エンジンを意識せずとも、モバイルフレンドリー化をすすめる必要があるのは間違いないことであるように思われる(尚、ウェブボットを拒否するIBMのサイトはツールによる測定はできなかったが、画面サイズ変更による調査ではモバイルフレンドリーであることがわかった)。』





 
 
 

 

日立の研究開発戦略

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【業界】日立の研究開発戦略

『 日立製作所は、2015年の研究開発戦略を2015年4月15日に説明した。その際の資料が同社のホームページに公開されている(当該資料:PDF)。以下に、そのスライドをいくつか紹介する。
 最も目を引くのは、技術を生み出すだけでは、研究開発は十分ではないとするスライドである。Researchに留まっていては不十分で、事業収益に寄与するInnovationに踏み込むようにしていく。

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研究開発体制を再編

 そのために(1)顧客の近くに研究者を配置し、協創を拡大する。(2)市場ニーズに応える革新技術を創生する、という考えの下、日立は今月(2015年4月)に研究開発体制を再編した。

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 中央研究所、日立研究所、横浜研究所は、一部は他の組織へと移るが、基本的にテクノロジーイノベーション統括本部(CTI)に統合される。CTIは、エレクトロニクスや機械、情報通信、材料など9つのセンタから構成される。社会イノベーション
創統括本部(CSI)は、顧客との接点となる組織で、デザイン本部や海外の研究拠点などを統合する。このほかに、長期的な視点で最先端の研究を行う基礎研究センタ(CER)がある。

世界に研究開発拠点

 社会イノベーション協創統括本部(CSI)は、国内では赤坂が最大の拠点となる予定であり、横浜研究所でビッグデータ人工知能などを手掛けていた100人ほどの人材は、赤坂に移るという。同統括本部の地域別人員の内訳は、東京などアジア地域(中国除く)が250人、北米が100人、中国が100人、欧州が50人である。一方、テクノロジーイノベーション統括本部(CTI)は2000人、基礎研究センター(CER)は100人で、国分寺、鳩山、大甕、勝田、横浜に配置する。

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共通プラットフォームで効率化

 日立はグループ全体として社会イノベーション事業に取り組んでいる。その効率化に向けて共通のプラットフォームを構築する。プラットフォームには研究開発成果が生かされる。

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 2014~2015年に製品適用された研究開発成果は1つではない。

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 社会イノベーション協創統括本部は、地域によって活動内容を最適化する。

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基礎研究はやめない

 基礎研究はやめない。オープンイノベーションのハブとして新領域を開拓する。

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 さまざまな分野で基礎研究成果がある。

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小型誘電体アンテナ

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【電子技術】誘電体アンテナ

『 英University of Cambridgeは、誘電体アンテナがアンテナとして電磁波を送受信できる理由を解明したと発表した(発表資料と学術誌「Physical Review Letters」に掲載した論文)。そして、その理解を基にすれば、誘電体アンテナをさらに小型化、そして高効率化できるとする。
 実際、1575MHz帯の電波に対する、7mm×3mm×1mmの小型アンテナ素子も試作してみせた。入力した電力を電波に変換する際の変換効率は60%前後と高いという。同大学はこの技術を用いれば、3GHz帯の電波に対するアンテナを1mm角にすることもでき、チップ上に集積することさえできるとする。ただし、CMOS技術との互換性はないため、量産性を考慮した場合、Siチップへの貼り合わせ、またはICパッケージへの実装になりそうだ。

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試作した超小型アンテナ。緑色の部分がグラウンド。右端のアンテナ素子にSAWフィルターを用いている。

動作する理由が謎だった誘電体アンテナ

 アンテナは、イタリアの技術者だった Guglielmo Marconi氏が19世紀末に開発した技術である。電波を送受信する原理は、基本的にはアンテナ素子に時間的に変化する電界を印加した際に、素子中の電子が加速されて動くこととMaxwell方程式で説明が付く。
 ところが、University of Cambridge Department of EngineeringのProfessorであるGehan Amaratunga氏らによれば、誘電体をアンテナ素子として用いる誘電体アンテナで、効率的に電波を送受信できる理由は十分には説明されてこなかったとする。
 誘電体アンテナが、導線や金属片を用いた一般的なアンテナと大きく異なるのは、アンテナ素子には電気が流れない、という点である。誘電体は電界は通す一方で、誘電体材料中の電子は束縛されており大きくは動けない。単純な“電子の加速論”が適用できないのである。
 Amaratunga氏らによると、これまでも、誘電体アンテナが電波を送受信できることを説明する試みは幾つかあった。例えば、(1)誘電体アンテナは磁界ダイポールアンテナのように機能する、(2)電波を送受信するのは誘電体に接続された給電用電極で、誘電体は電波の導波管として機能している、などだ。
 しかし、Amaratunga氏は(1)の磁界ダイポールアンテナ説は、電流の代わりに磁気単極子(モノポール)の流れが実在していなければ説明にならない、(2)の導波管説は、共鳴周波数の存在をうまく説明できない、などと批判する。

「対称性の破れ」がアンテナの根本原理か

 それに対して今回、Amaratunga氏らが提示した仮説は、アンテナが電波の送受信機能を発揮する根本的原理は、電子やモノポールの加速ではそもそもなく、「対称性の破れ」であるというものだ。
 一般に物理学では、システムの対称性と物理量の保存則がセットになっている。例えば、エネルギー保存則は、時間的な変化に対してシステムが変化しない、つまり時間発展に対する対称性の存在があって初めて成り立つ。運動量保存則は空間的な並行移動に対して運動方程式が変化しない、並進対称性がある場合に成り立つ、という具合である。このことは「ネーター(Noeter)の定理」として数学的な説明も付けられている。
 
 Amaratunga氏らは、この定理が電気回路やアンテナに対しても成り立つと主張する。そして対称性が破れていない回路はたとえ電子が加速度運動していても電荷の量やエネルギーは保存して、電磁波を送受信しないとする。例えば、直流抵抗値がほぼゼロのLC共振器は半永久的に電荷がキャパシターとインダクターの間を振動するだけで電波をほとんど発しない。電気回路中の多くのフィルター回路も並進対称性を備えており、損失が最小限に抑えられている。
 電気回路中で、例外的に対称性を破るように設計されているのがアンテナである。そしてAmaratunga氏らは、対称性が破れていさえすれば、たとえ電流がほぼゼロの誘電体アンテナでもアンテナとして機能することの説明が付くとする。
 具体的には、誘電体アンテナがアンテナとして機能するのは、「誘電体がキャパシター、接地(グラウンド)がインダクターとなって、一種のLC回路を形成しているが、グラウンドから電流が一方的に流れ出すことで対称性が破れているから」(論文)だとする。この対称性の破れの大きさは、誘電体に電界を印加する電極の位置なども左右されるという。
 アンテナの共振周波数はこのLC回路の共振周波数として得られる。また、Amaratunga氏らは、Maxwell方程式の立場では、このグラウンドに流れ出す電流が、直接の電波源になっていると説明する。

波長の1/27のアンテナ素子を試作

 こうした理解を基にすると、効率的なアンテナを設計するには、アンテナ素子や接地、給電の位置などをできるだけ対称性がないように設計すればよいことになる。その実証例としてAmaratunga氏らは、ドイツEPCOS社製または英Euroquartz社製のSAW(表面弾性波)フィルターをアンテナ素子の一部に用いた1575MHz帯向け超小型アンテナを試作した。アンテナ素子は7mm×3mm×1mmと、波長の約1/27と小さい。一方、グラウンドは7cm×3cmと比較的大きい。
 このこと自体に驚きはない。このSAWフィルター素子は、比誘電率εrが1000~数千と高い圧電材料から成る。つまり、εrの平方根に比例する屈折率nの値も数十と非常に大きい。屈折率nの材料中の電磁波の実効的な波長は真空中の1/nになる。高誘電率のSAWフィルターを用いている以上、アンテナ素子を小さくできるのは自然なことである。
 ただし、高誘電率の材料は一般には誘電損失と呼ばれる損失も大きい。論文では誘電損失への言及はないものの、今回試作したアンテナの効率が約60%と高いことを示した。Amaratunga氏らは、効率が高い理由として、SAWフィルター素子の1点だけに給電する非対称な設計にしたことを挙げる。これは、アンテナの効率を決める要素の1つである電圧定在波比 (VSWR: voltage standing wave ratio)を小さくするなどの効果につながっていると推測できる。 』





 
 
 
 

超電導フライホイール蓄電システム

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【エネルギー技術】超電導フライホイール蓄電システム

『 鉄道総合技術研究所は、超電導フライホイール蓄電システムの試験運転の様子を、2015年4月15日に報道陣に公開した。
 太陽光や風力といった再生可能エネルギーの不安定な出力を安定化する用途などを想定しており、試験運転を経て2015年夏にメガソーラー(山梨県米倉山)での実験を開始する。
 フライホイール蓄電システムは、大型の円盤(フライホイール)をモーターで回して、電力を運動エネルギーとして貯蔵するシステムである。今回のシステムでは、直径2m、重さ4トンの炭素繊維強化プラスチック(CFRP)製のフライホイールを、最高6000rpmで回し、出力300kW、蓄電容量100kWhの実現を目指す。

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 直径2mのフライホイールは世界最大という。クボテックが炭素繊維の織り方を工夫することで、強度を高めて実現した。
 フライホイールを収納する真空容器は、ミラプロが製造した。金属容器の厚さが50mmと厚く、熱容量が大きいため、溶接時のひずみを防ぐのが難しかったという。
 回転軸と軸受けには、低損失で長寿命を目指して超電導材を採用した。軸受け部分には、古河電気工業のイットリウム系高温超電導線材を用いており、試験運転時は冷凍機で18K程度に冷やしていた。


 試験運転は、企業の実験施設で実施している。2015年3月31日に超電導材の冷却が完了し、4月1日にフライホイールを浮上させ、報道陣への公開前日の4月14日に動かし始めたという。
 メガソーラーに設置する際には、不具合が発生した場合に備えて、コンクリート製の防御壁の内側に設置する。実験施設で実施する試験運転では、安全面を考慮して回転数を100rpm程度までしか高めない予定である。今回の試験運転でも、非常にゆっくりとした速度で回転させていた。 』





 
 
 
 

ロボット義手、格安で

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【ロボット技術】ロボット義手

『 日本のベンチャー企業、exciii が、ロボット義手 handiii を開発しました。外装やパーツは 3D プリンタで製造し、動作制御にはスマートフォンを使う工夫により、大幅に製造コストを低減した点が特徴です。

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 exiii が手がけるロボット義手 handiii は、腕につけた電極が反応して指の1本1本までを動かすことができる筋電義手。exciii によるとこうしたロボット義手を購入するには、少なくとも150万円以上の費用が必要となります。
 ところが handiii は 3D プリンターによる外装・各部品の製造や、指を動かすモーターの削減、動作のための計算処理をスマートフォンに受け持たせるといった工夫で大幅なコストダウンを可能とし、基本ユニットの製造原価をおよそ3万円前後にまで抑えています。


 おおまかな仕組みは、腕に取り付けた電極からセンサーが筋肉の動きを読み取り、スマートフォンがその情報を計算、そして各部を駆動するモーターを制御します。
 3D プリンターによる外装はデザインの幅が広く「スニーカーや腕時計のような感覚で」安価に用意できるのが特徴。ユーザーの個性を表現するため、色やテクスチャ、材質などのアレンジが可能です。
 外装だけでなくパーツのカスタマイズにも対応し、指の部分をグリップの高いものにしたり、何らかの機能を備える指を製造し交換することもできます。たとえばレーザーポインターを人差し指に内蔵しておけば、「指は世界最高のポインティングデバイス!!」とジョブズを引用するとき便利かもしれません。』





 
 
 

 

自律無人飛行機システム 、群れをなして

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【航空技術】自律無人飛行機システム

『 米海軍と海兵隊の研究機関ONRが、群れをなして飛ぶ自律無人飛行機システム LOCUST のデモ動画を公開しました。
 ランチャーから発射された円筒形の無人機が翼を展開して水平飛行に移る様子や、9機の無人機による同調飛行などが収められています。


 LOCUST は LOw Cost Uav Swarm Technology、低価格無人機群技術の頭文字。ローカストはいわゆるイナゴの群れ(飛蝗、バッタの群生相)を意味する言葉です。
 円筒形から翼を伸ばして変形する無人機 Coyote は2009年にすでに公開済みですが、LOCUST ではこれをフットプリントの小さな発射機から連続射出して高速に展開し、群れの相互通信と協調で偵察や攻撃、防御を担わせることを目的としています。
 ONRは2016年に、艦上から30機のLOCUST無人機を連続射出するデモを実施予定。 円筒を束ねたコンパクトな射出機から大量かつ高速に展開でき、かつ安価であることから、将来的には艦艇のほか自動車や飛行機、さらには他の無人機にLOCUSTを搭載し自動で攻撃・防御を担わせる計画です。』





 
 
 

 

ポスターでニューヨーク建築めぐり

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【建築】ニューヨーク建築

『 ニューヨークといえば摩天楼のイメージが浮かぶように、とにかくビルがいっぱい建ってます。ただたくさんあるだけじゃなく、石を投げれば世界的に有名な建築物に当たる感じです。過去200年にアールデコとか脱構築とかいろんな様式が生まれましたが、それぞれのスタイルの代表的なものが何かしらあります。
 「Splendid Structures of New York City(ニューヨークシティの華麗なる建築)」と題されたこのポスターは、まさにその名の通り、ビッグアップルのベスト建築をあつめたものです。旧ワールドトレードセンター跡地に建てられた1 ワールドトレードセンターやエンパイアステートビルといった超高層ビルはもちろん、グランドセントラル駅やニューヨーク公共図書館、ジョン・レノンが住んでいたダコタハウス、グッゲンハイム美術館などなど、それぞれ名所となっている特徴的な建物が一同に会しています。
 このポスターに描かれた建築物の中身はオフィスビルやホテル、集合住宅、美術館、図書館、モニュメントなどさまざまですが、すべてシンプルな青い線で描かれていて、純粋に形だけを見ることができます。またタイトル部分の背景にはさりげなく地図が描かれていて、その上に各建築物の番号が配されているので、これを見ながら建築巡りのイメージをふくらませることもできます。

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このポスターにはアーティストの署名と通し番号が付けられて、Pop Chart Labから29ドル(約3,500円)で購入できます。この手のものが好きな人なら、たとえば世界の高層ビルを集めた「The Schematic of Structures(建築物の概略図)」とか、「The Wonderous Water Towers of New York City(ニューヨークシティの素晴らしき水タンク)」とかもお好きかもしれません。』





 
 
 

 


地球外生命探査プロジェクト、NASA

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【宇宙科学】地球外生命体

『 NASA が地球外生命を探査するプロジェクト NExSS (Nexus for Exoplanet System Science)の設立を発表しました。地球科学・惑星・太陽系物理学など各分野の科学者や大学、研究機関が連携して、生命が存在する可能性のある太陽系外惑星を効率的に発見・分類するシステムづくりを目指します。
 NExSSでは、地球科学者は生命が存在する手本でもある地球についての調査を深め、惑星科学者、天体物理学者は太陽系の惑星やその衛星、太陽と惑星の相互作用などを詳細に研究します。そしてそれぞれの分野のデータを持ち寄ることで太陽系外で生命が存在する可能性のある惑星を分類するシステムをつくりあげる計画です。
 このシステムは2009年にケプラー宇宙望遠鏡が稼働して以来発見された、何千もの太陽系外惑星や、これから発見される惑星の分類にも役立てられる見込みです。またワシントンにある NASA 本部の天体物理部局長ポール・ヘルツ氏は「この科学的アプローチを、今後打ち上げるジェイムズ・ウェッブ宇宙望遠鏡などの観測結果解析にも応用したい」としています。
 NExSS はカリフォルニア州にある NASA エイムス研究センターのナタリー・バターリャ氏がリーダーとなり、NExScI (NASA Exoplanet Science Institute)やゴダード宇宙科学研究所、さらに12か所の大学や研究機関で構成します。
 NASA は先日、10年以内に地球外生命の兆候が発見できるとし、20年以内には生命体そのものを見つけられるという見解を示しています。最近は火星探査ローバーのキュリオシティが、生命が存在し得た可能性を発見したり、土星の衛星エンケラドスに温水の存在が確認されるなど、いつ地球外生命が見つかってもおかしくない雰囲気となりつつあります。
 NExSS の活動が成果をあげれば、いつか宇宙望遠鏡の向こう側に「もうひとつの地球」といえる豊かな惑星が見つかる日がくるかもしれません。』

『 NASAの科学者が、ワシントンD.C.で開催された討論会において、地球外生命体は20年以内に見つかるだろうと語りました。さらに向こう10年以内には極めて強い生命の兆候が発見されるはずだとしています
 NASAのチーフサイエンティストを務めるエレン・ストファンは討論会で「まず10年以内には地球外生命の強い兆候が認められると思う。そして今から20年か30年以内には、生命の決定的な証拠を発見できると信じている」と語りました。出席している他のパネリストもこの意見に賛成し、太陽系物理学者のジェフリー・ニューマークは「地球外生命の発見は『もしも』ではなく『いつ』の段階に入っている」と話しています。
 こう聞くとすぐにでも宇宙人が見つかるのかと思ってしまいますが、ここで言う地球外生命とは眼に見えないほどの微生物レベルの話。灰色の肌に吊り上がった大きな眼をした小さな人型生命体や、緑色で巨大な頭をした宇宙人の居場所を突き止めたわけではありません。
 ここしばらく太陽系内の天体、たとえば準惑星ケレスや木星の周りを回る衛星エウロパでは水の存在が確認されています。また3月には東大を含む国際チームが土星の衛星エンケラドスに「温かい水」の存在を確認。火星でも探査ローバーのキュリオシティが生命の存在の裏付けとなりうる窒素化合物を発見するなど、すでにどこかに生命が存在してもおかしくない証拠は揃いつつありました。
 討論会でエレン・ストファンは、「どこを、どうやって探せば見つかるかもすでに見当はついている」と自信満々に語っています。文明を持つような宇宙人はともかく、地球外で生まれた生命体を目にする日は、私たちが考えるよりもはるかに早くやって来るかもしれません。』





 
 
 

 


4Dプリンタ

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【加工技術】4Dプリンタ

『 オーストラリアのウロンゴン大学の研究所ARC Centre of Excellence for Electromaterials Science(ACES)が、4Dプリンタを作った。それは、そのプリンタがオブジェクトを時空連続体の中へ出力するという意味ではない。そうではなくて、使われている素材の物性に応じて変化するオブジェクトを作るのだ。たとえば複数素材のオブジェクトを押出成形したり、熱湯に触れると閉じるバルブを作ったり、動くメカニズムを一体プリント(一体成型)したりする。

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 彼らのプレスリリースによると: “3Dプリンタのように層構造で目的の形をつくるが、新しい素材を使うことによって、それが、ある形から別の形へと変身できる。まるで、子どもの玩具のように”、だと。
 つまり、物というよりは何らかの機構、メカニズムを、一回の連続的な工程でプリントするのだ。これまでは3Dプリントされたオブジェクトの中に伝導性の部品を配線することができたが、このプリンタでは一回のプリント工程の中で感熱性のフィラメントや、感圧性のフィラメント、可動部品などを配置できる。
 “これがクールなのは、プリンタから実際に動くデバイスが出てくることだ。組み立て工程がなくなるのだ”、とACESのMarc in het Panhuis教授が言っている。
 研究者たちはこのプリンタが、ゴム製の部品を膨張〜収縮して動いたり、あるいは生物の器官を模倣する、“ソフトロボット”の時代をひらく、と期待している。』





 
 
 

 

トヨタ2000GTのエンジン音

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【くるま】トヨタ2000GT

『 ヤマハ製直6DOHC、3M型エンジンが全開走行する貴重なシーン。 生では中々聞けない、特徴的なデュアル管から響くエキゾーストノート。


美しい造形が特徴的な2000GT。
ロングノーズ・ショートデッキ・ファストバック・ユーロテールの採用。
流動感溢れる造形は「日本製スポーツカー」として恥じることのない、海外からも評価される程の美しさを持つ。
全高も1170mmと低く、スーパーカーに迫る低さ。
フェアレディZ(S30系)のノーマル車と比較しても約100mmは低い。
日本車初のリトラクタブルヘッドライト採用も納得だ。
特徴的なデュアル管。エンド部分のみでなく、2本のマフラーが横に並ぶレイアウトとなっている。
エンド部分の形状は、単気筒バイク等では馴染み深いキャブトンマフラーに似ている(キャプトンとも呼ばれている)。
「キャブトン」はみづほ自動車製作所が起源だが、2000GTとの関係性は不明だ。
一般的な6-1管ではなく、エキマニ以降がほぼフルデュアル形状。中間部分で一度つながっている様にも見える。
さらにエンド部分にキャブトン系マフラーを横並びに2つレイアウトする、特殊なエキゾーストレイアウト。
間違いなく開発者の拘りの一つだと考えられる。
このレイアウトが、他とは一風変わった直6DOHCサウンドを奏でる理由の一つだろう。』





 
 
 

 

世界最大の浮島、モルディブ

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【旅行】モルディブ 世界最大の浮島

『 インド洋に浮かぶ、大小約1,200の島々から成り立つモルディブ共和国(通称モルディブ)。コバルトブルーの海に浮かぶ珊瑚礁の楽園は、「何もしない贅沢」を堪能できる場所として、とくにハネムーナーに人気の高いリゾート地。
 さてそのモルディブ、海抜がわずかに平均1.5m、高いところでも2.4mしかない平坦な地形というのは、有名な話。
それゆえ、地球温暖化の影響で近年、国土が消滅する危機にさらされています。海面が1m上昇するだけで、国土の80%が海に沈むという予測されているほど。そんな状況下にあるモルディブ政府が、昨年、海面上昇対策として、ある画期的な施策を打ち立てました。
 水上建築専門のオランダ企業「Dutch Docklands」と合弁で、レストランからショップ、スパ、ダイビングセンターなどを兼ね備えた、世界最大の浮島を建設する計画を進めているというのです。
 Dutch Docklands社は、ドバイの海上に300以上の人工的な住宅地を集結させた人工島郡プロジェクト「The World」の成功で、世界的に注目を集めた建築デザインカンパニー。
 その技術を応用して、モルディブの海でも人工島による浮島プロジェクトがスタートしました。



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 浮島はそれぞれケーブルで海底に固定され、暴風雨をともなうサイクロンが襲っても、漂流しない工夫が施されています。ひとつひとつを小さな浮島とすることで、海底生物への影響も最小限におさえることができるとDutch Docklandsは自身を覗かせています。
 このほか、モルディブ国民専用の海上住宅地の開発も将来的に予定しているそう。』





 
 
 

 

Apple Watchで『BMW i3』

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【車載情報技術】Apple Watch 『BMW i3』

『 アップル社が「腕時計を再び創造する」という大胆な売り文句で発表したApple Watchがついに販売開始された。いわゆるスマートウォッチと呼ばれる商品で、一見すると車とはまったく関係がなさそうだが、実はテレビでやたらと流れていた発売日を伝えるCMの中に一瞬だけBMW社の『i3』が登場するのに気付いた人はいるだろうか?

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◆BMW i3、Apple Watch、Eyes Freeの連携が絶妙

 「i Remote」というアプリを通して、既に『iPhone』との連携は果たしていたBMW i3だが、実はApple Watchにも自動車としては対応一番乗りを果たしている。そこでさっそく『BMW i3』を借りて、その連携ぶりを試してみた。
 Apple WatchはiPhoneの子機のような存在だ。iPhoneに入れたアプリのうち、Apple Watchにも対応したアプリは、Apple Watchのホーム画面にもアプリのアイコンが表示される。さらに、アプリによっては「グランス」と呼ばれるウィジェットのようなもの(情報を見る、あるいは1~2個のボタンを押す、だけで完結している簡易情報画面)も追加できる。
 「BMW i Remote」のApple Watch版は、アプリとグランスの両方が用意されており、「グランス」では充電状況や、航続距離、ドアがロックされているか、否かが表示される。
 アプリの説明では、このドアロックの表示から、ドアの施錠と解錠ができるようにも読め、Apple Watch発売前の開発途上版では動いたが、24日時点のアプリでは、できなくなっているようだ。

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ハンドルについたEyes Freeのボタン

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◆i3の駐車場所を表示、マップで案内する機能も

 グランスの画面をタッチする(あるいはApple Watchのホーム画面からアプリのアイコンをタッチする)と、Apple Watch版「i Remote」アプリが起動する。こちらはiPhone版アプリの「ステータス」や「リモコン」の画面を抜き出してきたような仕様で、以下の機能がある。

1)パッシングライト
Apple Watchからの操作で、自分のi3のパッシングライトをチカチカと点灯させる。駐車場などでどこに停めたか迷った時に使う。
2)温度調整
車に乗る前に遠隔操作で車内の温度調整をしておく。エンジンをかけて、いきなりエアコンをかけると負荷が大きいが、車に向かう前に、それをしておくことができる。
3)ステータス
車の航続距離や充電中か否かの表示、バッテリーの充電率、ガソリンの残り量。この画面の中央にはBMW i3の車体が表示されるが、自分の腕の中で、自分の愛車がいつも眺められる、というのはオーナーにとって嬉しいことかもしれない。

 ちなみにこのi3の絵をタッチすると「ドア&ウィンドウ」としてドア、ウィンドウ、トランクルームがロックされているかや、ライトが点灯していないかなどの確認ができる(制御はできない)。
 他に「点検実施期間」として、法定点検、ブレーキ液、車両点検、車検を次にいつ行うべきかの日付も表示される。

4)場所
 もう1つ面白い機能として、i3をどこに駐車したかの場所も表示する機能もある。場所はアップル社製マップを使って表示され、タップをすると、そこまで歩きや車で向かうためのルート案内も可能だ。

 ちなみにアップル社純正のマップを使ったApple Watchのナビゲーションでは、右折、左折を指示する際にTAPTICエンジンという振動アクチュエーターを用いて、腕に異なる振動が伝わる。
 人と話しながら運転をしていると、ナビで指示された声を聞き逃してしまうことがあるが、Apple Watchにナビをさせれば、そうした聞き漏らしは発生しなさそうだ。
 なお、Apple Watchにはスピーカーが内蔵されているが、指示を出す時に出るのは振動と効果音だけで、日本語での通り名や指示地点までの距離のガイドの音声はiPhoneの側から再生される。

◆何をしているかに合わせて、異なる画面が使える生活は気持ちいい

 アップル社はApple WatchをiPhoneの自然な延長として設計した。例えばiPhoneの操作中は、メッセージ受信などの通知はiPhoneの方で消化され、Apple Watchはだまったまま。逆にiPhoneを使っておらず、Apple Watchを身につけていると、Apple Watchだけ通知音がなる。
 会議中などで通知音を切っていると、iPhoneもApple Watchも音が鳴らず、周りの人には気付かれずApple Watchの振動でつけている本人だけが、電話がかかってきたことや、通知がきたことがわかる。腕時計スタイルなので長時間あげて操作するのには向かないが、歩きながら音声命令で操作をするにはiPhoneにもやりやすい。
 そんな自然なコンパニオン製品がでたおかげで、ユーザーはiPhoneとApple Watchを、まるで車のギアを切り替えるようにより快適な方に切り替えながら使うことになるのだが、これにi3が加わると、さらに楽しくなる。
 実はBMWのi3は、iPhoneとペアリングを行うと、「Eyes Free」という機能が利用可能になる。道路から目を離さず、ハンドルについたボタンを押してiPhoneのSiriを呼び出したり、音楽の再生制御をしたりといったことができる。
 実際に、このEyes Freeボタンを使ってSiriを呼び出して「メッセージを読み上げて」と受信したメッセージを読み上げさせたり、「妻に、今帰宅中とメッセージを送る」といってハンドルから手を離すことなく文字のメッセージを返したり、とかなり便利に色々と活用した(ちなみにEyes Freeを使ってiPhoneを操作している間、iPhoneの操作はホーム画面のままで、メッセージアプリなどに切り替わらない。これは道路を見ていて、iPhoneを見るな、という心意気の表れだろう)。
 椅子にゆっくり座っている時はパソコンやiPhone、i3のハンドルを握っている間はEyes Free、そして歩きながらはApple Watch。実際に通信をしたり、メッセージが記録されている端末は同じiPhoneなのだが、自分が何をやっているかにあわせて、異なる画面が使えるというライフスタイルは、なかなか気持ちがいい。
 i3、Apple WatchとiPhoneは、車好きにとっては、このシームレス連携をもっともうまく実現している組み合わせではないだろうか。』





 
 
 

 

一輪電動バイク「ワンホイール i-1」

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【のりもの】一輪電動バイク

『 一輪車にバイクのハンドルを取り付けたようなデザインが特徴。ジャイロセンサーを搭載した電動バイクでありながら、あえてブレーキレバーつきのハンドルで操作することで操縦性と安全性が高められているそうです。これなら重心移動でのコントロールが苦手だという人も安心して楽しめそうですね。

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 本体の重量は25キログラムほど。1回の充電による最大走行距離は15~30キロメートルほどで、最高速度は時速20キロメートル(使用者の体重による)。特許技術「ジャイロ変位アクセル&ブレーキテクノロジー」を搭載しており、旧来の技術と組み合わせれば理論上は時速60~100キロメートルでの運転にも対応できるそう。今後の発展にも期待したいですね。
 2015年夏ごろに販売される限定約200台は、国内の企業・個人向けにテストモニター用として販売される予定となっており、現時点では商業施設やオフィス、テーマパークなどでの利用が想定されているそうです。


 オフィシャルサイトでは詳しい情報のほか、バイク雑誌記者による試乗レポートなども公開されているので、興味を持った方はチェックしてみると良いでしょう。』





 
 
 

 

DNAナノロボット、100nm

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【ロボット/医療】DNAナノロボット

『 DNAを使い、ナノサイズの“ロボット”を作成することに成功したと独ミュンヘン工科大学のチームが発表した。プログラミングのように作成することができ、動くことも可能な実用的なナノマシンの開発に貢献できるとしている。
 「DNAナノロボット」は100ナノメートル超程度の極小サイズ。設計に従い、ロボットが腕を動かしているかのように自ら組み立てられていくようになっている。

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 DNAを使ってナノレベルの構造体を作る技術は、日本の折り紙になぞらえて「DNA origami」と呼ばれる。「子どもがレゴブロックを組み立てるように」、DNAをナノデバイス組み立てのためのプログラム可能な素材として扱えるようにしたツールキットの開発がポイントで、DNAの塩基の強い結びつきと、比較的弱い別の結びつきを組み合わせることで可能になっているという。』





 
 
 

 

ホンダ、新型「Acura NSX」

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【くるま】ホンダ新型「Acura NSX」

『 ホンダは2015年4月23日、米国デトロイトで開催された「SAE 2015 World Congress and Exhibition」の夕食会で、新型「Acura NSX」の技術詳細を発表した。排気量3.5L・V型6気筒エンジンを搭載したスポーツカーの新型Acura NSXは、マルチマテリアルを使用したスペースフレーム、自動車で初めて採用したアブレーション鋳造技術、ユニークなエアフロー管理システムなどの新技術を採用している。

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 マルチマテリアルのスペースフレームは、Acuraモデルでは初採用となる。初代NSXは総アルミニウム合金製モノコックボディだったが、今回はアルミニウム合金を多用しつつ超高強度鋼を集中的に使い剛性を高めた。設計時に総アルミボディ、CFRPモノコック、スペースフレーム構造の3種類のデザインを比較検討し、最終的に軽量でありながら剛性が高く、ハイブリッドパワートレーンを搭載しやすいマルチマテリアルのスペースフレーム構造を採用した。
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マルチマテリアルのスペースフレーム

 新型NSXは剛性を高める重要な部分にアブレーション鋳造という新技術を採用することで、クラッシュゾーンの設計を容易にすることができたという。アブレーション鋳造技術は、従来の鋳造法に急速冷却技術を組み合わせたもの。エネルギー吸収特性を持つ押出材料との組み合わせにより、剛性の高いフレーム構造が実現可能となる。従来の鋳造方法は高い剛性を得られる反面、脆かったが、アブレーション鋳造はそうした課題を解決した

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アブレーション鋳造による節点

 アブレーション鋳造による部品は、クラッシュゾーン内でアルミ材料用の大きな節点や接触点として機能する。アルミ押出材がアブレーション鋳造の節点にあるソケットに挿入され、溶接時にスペースフレームを保持する固定具として機能する。溶接工程ではステッチ溶接の採用により、製造工程中の熱変形を低減し、スペースフレームの寸法精度を高めた

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サスペンション回りのアブレーション鋳造部品

 NSXでは冷却効率と空力性能の両方を向上させるため、空気の流れを総合的に管理した。フロントのツインモーター・ユニット(TMU)、ツインターボV6エンジン、後輪を駆動するモーター、9速DCT(Dual Clutch Transmission)といったパワートレーンに、計10個の空冷式熱交換器を採用した。

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 最も冷却が必要なエンジンは三つのラジエーターで冷却する。風量と冷却効率を最大化するため、センターに一つ、サイドに二つ配置した。センターのラジエーターは前方に25度傾き、NSXの低重心を維持する。コンデンサーとパワードライブユニットの冷却器はエンジンラジエーターの前に位置する。

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3.5L・V型6気筒ツインターボエンジン

 TMUは、エンジン右側のラジエーターの前に熱交換器を取り付け、フロントモーター内の空気を利用して冷却される。9速DCTはエンジン左側のラジエーターの前とエンジンルーム内の2カ所にある熱交換器で冷却する。

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 NSXはこうした冷却に使われる空気の流れを計算することで、可動エアロパーツを搭載せずにトップクラスの空力バランスとダウンフォースを実現した。開発では吸排気口やエンジンルームの主要部品、冷却器などを複製した40%スケールモデルを作成し、広範囲の風洞試験を行った。スケールモデルでの試験では、空気抵抗やリフト性能などを計測し、最後に日本でのフルスケール風洞で検証した。
 NSXの後部に発生する六つの渦流れがデッキリッド全体で大きなダウンフォースを作る。下部の空気の流れも最適化され、リアデフューザーを通して出る渦流れによりNSXが地面に押さえつけられる。互いに平行なフィンのデザインにより、さらにダウンフォースを最大化している。』





 
 
 
 

太陽光で水素生成するシステム

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【エネルギー】水素生成 太陽光エネルギー

『 理化学研究所は、太陽光エネルギーを水素として貯蔵するシステムを構築したと発表しました。太陽電池と水の電気分解技術を組み合わせて、太陽光エネルギーを水素に変換・貯蔵するシステム。

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 太陽光や風力といった自然エネルギー由来の発電は、天候の影響を大きく受けて、安定的な電力供給が難しい点が古くからの課題となっています。本システムでは太陽光により発電した電気を用いて水を水素と酸素に分離し、水素を燃料電池などに貯蔵することで、必要な時に必要な量のエネルギーを供給することが可能になります。
 水素貯蔵のメリットは3つで、1つ目は軽く大量に貯蔵できること、2つ目は長期間保存しても貯蔵した分のエネルギーが逓減しないこと、3つ目は使用時に排出されるのが水だけであること。
理化学研究所によれば、大規模な電気エネルギーの貯蔵に関しては、これまでにもリチウムイオン二次電池やナトリウム・硫黄電池などへの貯蔵が試みられてきたものの、貯蔵量やコストの面で現実的に普及が難しいとのこと。
 本システムを構築するうえで課題になったのは、光エネルギーから水素エネルギーへの変換効率の向上。水の電気分解には一般的に約1.5Vの電圧が必要とされますが、一般的なシリコン太陽電池では1個あたり0.6~0.7V程度の出力電圧しか得られず、光エネルギーから水素エネルギーへの変換効率が4個直列に接続した場合でも6.1%と低いため、集光性能の高い積層型太陽電池(タンデム型太陽電池)を使用しています。積層型太陽電池は、利用波長の異なる太陽電池を複数積み重ねることで発電効率を高めたもので、12.2%の変換効率が得られたといいます。
 理化学研究所は今回の発表で、2個の積層型太陽電池と、3個の電気化学セルをそれぞれ直接に並べることで最終的に最大15.3%のエネルギー変換効率が得られたとしています。今後は太陽電池と電気化学セルといったシステムの中核部分だけでなく、水素の貯蔵法や全体を流れるエネルギー、電流、水、排熱といった部分の最適化などを試みる予定です。

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◇ ◇ ◇ ◇ ◇

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 本システムのキモは、自然エネルギー由来の電気エネルギーを貯蔵しておけることで、必要な時に必要なだけの電力供給ができることでしょう。日本の電力自給率は4~5%とも言われており、エネルギー資源のほとんどを輸入しています。本技術が実用化され、普及すれば、いわゆる地産地消型の自立型エネルギー供給システムが構築可能になり、低自給率が続く状況が大きく変わる可能性があります。』





 
 
 

 

フォード「シェルビー GT350/GT350R マスタング」

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【くるま】フォード「シェルビー GT350/GT350R マスタング」

『 2015年型フォード「シェルビー GT350/GT350R マスタング」は、フォード初のフラットプレーン・クランクシャフトを採用したV型8気筒エンジンや、磁性流体を使った「MagneRide」ダンパーによるパフォーマンスで、すでにファンを熱狂させている。フォードは、これらのマッスルカーの生産を制限することで、高まる需要を少なくとも今年前半は維持しようと考えているようだ。今回の発表によると、2015年モデル・イヤー内に工場から出荷される台数は合計で137台に限定されるという。

 シェルビー・マスタングの50周年を記念して発売される2モデルのうち、まずサーキット向けの2015年型「GT350R」は37台の限定生産となる。この数字は故キャロル・シェルビーに敬意を表すためだ。彼は1965年にレース用の(初代)GT350Rを、2台のプロトタイプと販売用35台の合計37台を生産しようと計画していたのだが、シリアル番号などが記録された資料によれば、工場から出荷されたのは34台に留まった。今回の限定生産はシェルビー氏の希望を叶えた形となる。

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そして、標準モデルの2015年型「GT350」は100台が生産される。その内50台が「テクノロジー・パッケージ」として、ナビゲーション付き「Sync 3」システム、デュアルゾーン空調コントロール、レザー・シートなどを装備。残り50台の「トラック・パッケージ」にはエンジン、トランスミッション、ディファレンシャルのオイルクーラーと、ストラット・タワー・ブレースが装備される。

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なお、この限定生産で2015年が示しているのは、通常の暦ではなくモデル・イヤーだけの話であるのをお忘れなく。自動車業界では数ヶ月後に2016年が始まる。そうすればさらに多くのシェルビー・マスタングが生産されるだろう。』





「ペロブスカイト太陽電池」、車に塗装も

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【エネルギー技術】『ペロブスカイト太陽電池』

『 メガソーラーや住宅用のソーラーパネルで活用されている『結晶シリコン太陽電池』。誕生以来60年以上が経過しており、世界的に普及が進むなか、日本の研究者が新たに開発した新型太陽電池が世界の注目を集めている。
 『ペロブスカイト太陽電池』と称する特殊な結晶構造を持つもので、現在主流のシリコン系に比べて格段に安く太陽電池を作れるという。
 炭素などの有機物、鉛などの金属、ヨウ化物や塩化物といったハロゲン化物で構成する“有機無機ハイブリッド型”で、多少雑に作っても高い発電効率が得られるそうだ。

クルマに塗装できる太陽電池

 シリコン系に必要な高温加熱や高真空プロセスが要らず、基板の上で多孔質の酸化チタンに溶液を塗布して乾かすだけで作製できる。
 1平方メートル当たり150円程度の原材料を塗るだけで発電できるのが特徴。クルマのボディに塗装しても発電可能というから、バッテリーカーには朗報かもしれない。
 そもそも『ペロブスカイト太陽電池』は2009年に桐蔭横浜大学 宮坂力教授らのチームがペロブスカイト結晶の薄膜を発電部に使用、太陽電池として動作することを突き止めた。
 当初は発電効率が低くそれほど注目されなかったものの、2012年に米科学誌『サイエンス』に“10.9%”の発電効率を実現したと発表したことから世界中で研究に火が付いたという。
 その後、世界各国から高効率化したとの成果が次々と発表されるようになり、2014年にはシリコン系と比べてもヒケを取らない約20%の変換効率を達成している。
 現時点では鉛フリー化の課題を残しているが、宮坂教授によれば年内にも実用化に向けた試作品が発表されるようだ。

シリコン系太陽電池の発電効率を上回る

 今年に入り、独立行政法人物質・材料研究機構(NIMS)の開発チームであるナノ材料科学環境拠点(GREEN)がペロブスカイト太陽電池の製造プロセスで製品バラつきの原因となる水分や酸素を排除することで、理想的な半導体特性を実現。
 また東京大学の瀬川浩司教授は壁や人が発する赤外光を吸収して発電する“色素増感型”太陽電池を『ペロブスカイト太陽電池』と組合わせることで、シリコン系を超える発電効率の高い太陽電池の開発に成功している。
 こうした現状を踏まえ、宮坂教授は前述のEVなどのバッテリーカーへの応用や、室内光だけで作動するPCなどのIT機器が誕生する可能性があるとしている。
 『ペロブスカイト太陽電池』は今や世界中が注目しており、日本発の画期的な発明だけに国家レベルで実用化を後押しすべき状況といえそうだ。』





 
 
 

 

「VICSワイド」

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【車載情報】「VICSワイド」 FM-VICS

『 道路交通情報通信システム(以下:VICSセンター)は4月23日、従来のFM-VICSの約2倍まで伝送容量をアップした「VICSワイド」のサービスをスタートさせた。1996年にサービスをスタートして以来の初となる大幅なサービス改善となる。

受信料は製品価格にインクルード、ユーザーの直接負担はなし

 VICSワイドが伝送容量をアップさせたことで実現した新サービスは、「一般道のリンク旅行時間の提供」「プローブ情報を活用した渋滞・旅行時間情報の提供」「緊急情報(特別警報)の提供」「気象・災害情報の提供」の4点。今後発売される予定の対応カーナビゲーションで利用が可能になる。受信料はこれまでのVICSと同様、製品の価格内に含まれているためユーザーが直接負担することはない。
 そもそもVICSは1996年4月、世界に先駆けてスタートした交通情報サービスとして誕生した。道路交通情報センターが収集した情報を元にほぼリアルタイムで情報提供を行い、提供メディアは都道府県単位の広域を対象とした「FM多重放送」、一般道を対象とした「光ビーコン」、高速道路を対象とした「電波ビーコン」の3種類に分けられた。このうち電波ビーコンはDSRCを使った「ITSスポットサービス」に切り替えが進んでおり、2024年までにはすべてが置き換わる予定になっている。

「FM-VICS」の制約解除で、道路の効率的活用が可能に

 今回、「VICSワイド」として新たにサービスをスタートするのは、この中のFM多重放送を使う「FM-VICS」だ。
 実は「FM-VICS」は最も普及したVICSサービスだったが、提供情報の中に旅行時間情報を含んでいながらそれを反映させられない、という制約が課せられていた。「一般道での車両を誘導するのは警察庁の管轄」として警察庁がFM-VICSにその利用を永らく阻んでいたからだ。もちろん、光ビーコン/電波ビーコン対応端末を装着すれば渋滞回避はできたが、それには別に2~3万円はする受信端末をカーナビゲーションに組み合わせる必要がある。
 過去には光/電波ビーコンをカーナビゲーションの標準セットとした製品も登場したが、その後の激しい価格競争の中でそのセットはアッという間に市場から消えてしまった。余計なコスト負担を強いられるユーザーは光/電波ビーコン端末の設置を敬遠し、それが結果として大半のユーザーが渋滞回避を行えない状態でVICSを利用する事態を招いてしまっていた。
 VICS本来の目的は、交通状況を鑑みた道路の効率的活用にあったわけだが、実際はそれと大きく乖離した状態で普及が進んでいたというわけだ。過去に取材した中で、VICSセンターの担当者は「その解決策を一刻も早く実現しなければならない」と話していたことが甦る。

渋滞回避や所要時間把握が大幅に向上、気象・災害情報の提供も

 そしてようやく、その実現のために「VICSワイド」は登場した。伝送容量を2倍にした「VICSワイド」は具体的に我々にどんなメリットをもたらすのか。
 まず「一般道リンク旅行時間情報の提供」だ。一般道でA地点→B地点に移動する際、複数ルートの所要時間を考慮できるようになり、この中でもっとも短時間で到達できるルートを選べるようになった。途中に渋滞が発生していれば、それを回避するルートでガイドできるわけで、これこそこれまで光ビーコンが担っていたサービスに相当する。
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 次に「プローブ情報を活用した渋滞情報・旅行時間情報の提供」。これはVICS初の機能だ。主要幹線では交通状況を把握するために車両感知機が備えられているが、これが非設置の道路では交通状況を把握できずにいた。そこでタクシーの走行状況から速度等を推定するプローブ情報を活用し、車両感知機のない区間でも交通状況を把握できるようにしたのだ。

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 このサービスでは、車両の走行軌跡情報も対象としたことで、直進/右折/左折の車線ごとの所要時間も把握できる。あくまででカーナビゲーション側の対応とはなるが、どの車線にいれば効率よく走行できるかも誘導できるようになるという。ただし、このサービスはタクシー会社との連携が必要となるため、当面は東京地区からのスタートとなった。

 続いて改良が加えられたのが「緊急情報(特別警報)」の提供」だ。これまでのFM-VICSでも大津波の特別警報をポップアップで、気象の特別警報は文字情報によって提供されるとしてきた。VICSワイドではこれに火山情報を加えたすべての特別警報(地震を除く)をポップ表示するよう機能アップした。
 「気象・災害情報の提供」も新たに追加された。これは近年多発しているゲリラ豪雨に対応するもので、ドライバーの前方視認性が低下する50mm/h以上の大雨情報をエリア(250m四方メッシュ単位)ごとにナビ画面上に表示させる。ゲリラ豪雨などによる徒然の道路冠水で車両が身動きが取れなくなることを防止する効果が期待できる。

高速道と一般道合わせた渋滞回避が可能に、メーカーも続々対応

 そして、見逃せないのが「VICSワイド」と国土交通省が進めている「ITSスポットサービス」との高い親和性だ。
 ITSスポットサービスのメリットとして、ETC等の料金決済と高速道路上の交通情報が両立できることがある。しかし、提供される交通情報に一般道は含まれていなかった。警察庁は光ビーコンによる一般道での交通情報提供を基本としていたからで、結果として一般道と高速道の双方で渋滞回避を行うにはDSRC車載器を搭載しても光ビーコンも併用せざるを得なかったのだ。
 それが「VICSワイド」が登場したことで渋滞回避を行うための光ビーコンの必要性はなくなる。VICSセンターによれば「長いことFM-VICSでは許されなかったこと(渋滞回避)が可能になった。警察庁にご理解いただけたということだ」とのこと。これをきっかけとしてDSRC車載器を搭載するメリットは格段に増すのは確実となったのは間違いない。
 なお、「VICSワイド」への対応は各メーカーとも素早い動きを見せている。
 JVCケンウッドは今年初めに発売した“彩速ナビ”の「MDV-Z702W/Z702」「MDV-X702W/X702」向けにデータ配布をスタートさせ、4月下旬からは「MDV-L502/W」「MDV-L402」「MDV-D502BTW/BT」「MDV-D402BT」「MDV-D302/ML」「MDV-D202」を対象にデータ配布を予定。
 パナソニックは今夏までに「CN-RX01WD」「CN-RX01D」「CN-RS01WD」「CN-ES01D」の4機種で対応するソフトウェアの配布を予定する。
 クラリオンは6月上旬より発売を予定している「MAX775W」「MAX675W」「NA715」「NX615」「NX615W」の5機種について当初より対応モデルとして準備するという。』





 
 
 

 
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